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2008年 03月 26日
本日,卒業を迎えられた学生の皆さん,ご家族の方々,おめでとうございます。
咲く花に心浮き立つこの季節,わが地域文化研究学科からは,幸いにも32名の卒業生を送り出すことになりました。 学科を代表して,ひとことお祝いの挨拶を述べたいと思います。 みなさんが東京大学に入学した4年ほど前,国立大学の法人化という,大学にとって,まことに大きな変化が起こりました。学生のみなさんが,この法人化の影響を実感される機会は,実は,それほど多くはなかったかもしれませんが,それでも教職員との交流や接触を通じて,また,学内のPFI事業によって興された福利厚生施設の利用などを通して,大学がいま大きく変わりつつあるのだという気配はいろいろと察知されたことと思います。 いうまでもありませんが,大学が組織・運営面で変わりつつあるということは,大学と社会の関係も転機を迎えているということでもあります。たとえば,大学運営の目標のひとつに,それまではあまり目立っては言われなかった社会連携や産学協同を掲げるようになったということがあります。 産学協同と聞けば,われわれより上の世代の人間の一部は,若干拒絶反応を感じざるを得ない面もあるのですが,社会連携のほうは,実際に,高校生向けの講義やホームカミング・デー,オープンキャンパスなど,新たな試みが次々に立ち上げられ,それなりの評価を得ているようです。今年度はとくに東京大学設立130周年記念ということで,様々な記念行事が繰り広げられ,また大々的に募金活動も行なわれました。 わたしは別に,卒業される皆さんに,大学の社会連携に協力してほしい,できるならば,今後広く展開されるであろう大学の募金活動に,卒業生としてたくさんの寄附をしてほしい,と言いたいわけではありません。ただ,この場でお願いしたいのは,卒業されたあとも,これで大学との縁が切れたと考えるのではなく,大学の教育・研究活動に絶えず関心を持っていただき,機会あるごとに,具体的な支援をいただきたいということです。可能であれば,これから社会で活躍されるみなさんに,こんどは大学の外からの眼で,われわれにたいして,いろいろな批判や提言をいただきたいと思います。 なぜ,そのようなことを申すのかというと,現在の後期課程,とくにわが地域文化研究学科も,大きくいえば,いわゆる「改革」をめぐる外からの圧力にさらされ,法人化後の大学を取りまく激動と決して無縁ではなくなっているからです。それどころか,現にいま,学科の中では,後期課程を抜本的に改組するという方針の下,将来構想をめぐり,真剣かつ緊迫した議論が進められています。 その結果,地域文化研究学科の「改革」が,今後どのような方向に向かうのか,現段階では,具体的な姿はまだ見えてきていません。時間をかけて議論してゆこうと思います。 ただ,ここでぜひとも強調しておかねばならないのは,大学の改組や改革は,嫌々ながらの義務としてではなく,喜ばしい権利の行使として進められなければならないということです。変わる必要があるから変わるのであり,変わることが大学と社会のよりよき将来につながるという確信を持てるような変革を求めなければならない。そのためには,広く大学に関わる多様な人々の意見や提言に耳を傾けなければならないでしょう。 わたしが,みなさんに,卒業してからも,大学の活動に関心を持ち続け,必要あれば,厳しい批判や適切な助言を寄せていただきたいと言ったのは,そのような気持ちからです。 (中略)昨年秋の内定生向けのガイダンスでも述べたことですが,いまから半世紀以上も前の旧・教養学科の草創期,教員と学生の合いことばになったのが,“something of everything and everything of something”ということばだったそうです。社会や世界のあらゆることに自分なりに学問的な一家言をもつということと,何らかのことについてはすべてくまなく知っているということの,二つの学問の理想像を重ね合わせたことばだと理解しています。 それから,数十年を経て,この合いことばがあまり口にされなくなったのには,たくさんの理由や背景があるでしょう。学問の専門分化があまりに進み,自分の研究が全体の中でどこに位置しているのか,ややもすれば見失いかねないほどの知の膨脹が一方にあり,また他方では,大学の教養教育や社会における教養文化の風化・空洞化といった事態もよく指摘されるところです。われわれ教員も,日常の教育・研究活動で,かつての“something of everything and everything of something”の精神をどこまで体現しているのか,はなはだ心もとなくなっているのかも知れません。 しかし,そう言いながら,他方でまた,声を大にして指摘しておかなければなりませんが,地域文化研究学科では,専門と教養の兼修という学科の目標が一貫して堅持され,譲ることのできない教育理念として定着していることです。それはまた,大学全体や日本の社会からも,強い理解と支持を得てきたし,いまも得ていると信じています。さらに,皆さんにはちょっと意外であるかも知れませんが,世界的にも,大学教育には専門と教養の両輪が欠かせないという認識は,高まりこそすれ,決して低下しているわけではないのです。 何を隠そう,かくいうわたしも,中国,台湾,韓国,ベトナムなど近隣諸国に赴き,大学で進められている教育改革に関する会議に出席して,駒場の教養教育の理念やカリキュラム改革の実際について紹介した経験があります。そこで得られた印象は,駒場的な教養教育のありかたは,むしろ学問の縦割り傾向の強まる中で,かえって強い支持と共感を得ているということです。駒場の前期・後期課程のカリキュラム改革の試みも,外国の一部の大学では,改革のモデルのひとつとして,大いに参照されているという話すら耳にしています。 みなさんには,そのような教養学部の後期課程の卒業生として,自信をもって,これから人生の新しい旅へと踏み出していただきたいと思います。みなさんの卒業後のふるまいや活動,そこから得られる評価や貢献は,またこの大学の豊かな精神的資産の一部にもなるのだということを最後におつたえしておき,わたしからのつたない挨拶とさせていただきます。 皆さんの新たな旅立ちをこころより祝福いたします。 2008年3月25日 村田雄二郎
by jindaizhongguo
| 2008-03-26 00:11
| ゼミ情報
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