◎報告題: 近代中国における「政治」と「啓蒙」 ―啓蒙装置としての「研究系」
◎報告者: 原正人 (一橋大院、中国近代思想史)
ディスカッサント: 佐藤賢 (一橋・院)
◎日時: 2月26日(土) 14:00~
◎会場:
慶應義塾大学三田キャンパス大学院棟5階357B教室
◎報告要旨
近代中国の知識人を「政治権力」と「文化啓蒙」の両側面に注目しつつ整理し、文化装置による啓蒙活動を行った/しか行えなかった知識人を定義する。そのうえで、1910年代から20年代にかけて言論界や政界で活躍した「研究系」と呼ばれる知識人群をそうした視角から捉え、中国近代における彼らの思想や行動の独自性を考察する。報告内容は博論の一部。
【推薦参考文献】
A. Gella, The Intelligentsia and the Intellectuals: theory, method, and case study, Beverly Hills, Calif.: Sage Publications, 1976
L.アルチュセール、西川長夫訳『国家とイデオロギー』福村出版、1975年
Roger B.Jeans edit., Roads not taken: the struggle of opposition parties in twentieth-century China, Westview Press, 1992
彭鵬『研究系与五四時期新文化運動:以1920年前後為中心』中山大学出版社、2003年