早川紀代・李熒娘・江上幸子・加藤千香子編『東アジアの国民国家形成とジェンダー──女性像をめぐって』青木書店,2007年7月,384頁,ISBN978-4-250-20718-1,5000円+税
・・・国民国家建設のなかで展開される「良妻賢母」論と女子教育論。
・・・また既存の性規範に抗う「新女性」の出現。
・・・日本・韓国・中国・台湾・「満洲国」におけるジェンダー秩序の形成過程を実証的に検討する。
【目次】
総 論 東アジアにおける国民国家の形成とジェンダー
第1章 日本の近代化と女性像、男性像、家族像の模索(早川紀代)
第2章 日清・日露戦間期における女性像(広瀬玲子)
第3章 「帝国」日本における規範的女性像の形成(加藤千香子)
第4章 「新しい女」の出現とその軌跡(金子幸子)
第5章 近代移行期における朝鮮の女性教育論(李熒娘)
第6章 「基督新報」にみる植民地朝鮮の非公式的女性教育(洪金子)
第7章 戦時朝鮮における家庭生活の戦時化と銃後活動(安泰●)
第8章 植民地下朝鮮の“新女性”(山下英愛)
第9章 近代中国における「女国民」概念についての歴史的考察(呂美頤)
第10章 近代中国の「女権」概念(須藤瑞代)
第11章 伝統と近代のはざま(リンダ・グローブ)
第12章 中国の賢妻良母思想と「モダンガール」(江上幸子)
第13章 「王道楽土」のジェンダー構想
第14章 「満州国」における中国人女子教育(蘇林・佐々木啓)
第15章 「満州国」都市女性の生活およびその変化(沈潔)
第16章 日本統治期における台湾新女性のコロニアル・モダニティについて(游鑑明)
あとがき