東洋史セミナー開催のお知らせ
清代社会経済史、法制史の専門家でコロンビア大学歴史学科・東アジア言語文化学科教授の Madeleine Zelinさんがこのたび来日されることとなりましたので、人文社会系研究科東洋史研究室主催の「東洋史セミナー」でお話をしてくださるようにお願いいたしました。
Zelinさんは、カリフォルニア州立大学バークレー校で博士号を取得、処女作のMagistrate'sTael: Rationalizing Fiscal Reform in Eighteenth Century China (University ofCalifornia Press, 1984) は、雍正年間の耗羨帰公を題材として、18世紀前半の中国政治の積極的・合理化的性格を論じたものです。また、最近出版されたTheMerchants of Zigong, Industrial Enterprise in Early Modern China (Studies ofthe Weatherhead East AsianInstitute, Columbia University) は、四川の自貢を中心として清代後期に発展した井塩業の経営に関する研究です。近年は、法制史、特に経済法の問題に関心を持っておられ、清代経済における契約や所有権の問題、清末の商会による紛争解決などの問題を研究しておられます。
急なご案内で恐縮ですが、ふるってご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。
記
日時:2007年5月24日(木)17時30分〜19時30分ころ
場所:東京大学本郷キャンパス法文1号館2階211号室
演題:“A Conversation about Chinese Business History: The Merchants of Zigong”(英語。パワーポイントつき。近著The Merchants of Zigongを中心に、中国の経営史の意味についてお話いただく予定です)
お問い合わせは 人文社会系研究科 岸本美緒まで。