東文研セミナーのご案内(6月14日)
本年1月、中国新石器時代の専門家である復旦大学文博系の陳淳教授らのご尽力により、同大学同系の呂静副教授・博士生の潘艶氏・報告者の3名は、浙江省の河姆渡文化(前5000〜前3300年)、良渚文化(前3300〜前2200年)などといった新石器時代中期から後期に相当する各遺跡、およびそれらの遺跡からの出土品を展示する博物館を見学させていただく機会を得た。これらの遺跡は、ものによっては今から7000年以上前に遡るものも含む、極めて古いものである。だが、その時代は夏王朝にも比定される黄河中流域の二里頭文化期の直前に位置し、また初期稲作の跡が確認されるなどということもあって、稲作のルーツや、近年盛んな初期国家論の観点から注目されている。本セミナーでは、現地で撮影した写真を交えながら、長江下流域の新石器時代中・後期の文化をご紹介したいと思う。
日時:2007年6月14日(木)14:00−16:00
場所:東洋文化研究所会議室(工学部8号館7階736号室)
題目:「長江下流域における新石器時代中・後期の遺跡紹介」
報告者:小寺敦
平成19年5月16日
東京大学東洋文化研究所
研究企画委員会