2003年から始まりました『良友』画報研究会は、月1回のペースで勉強会を開催し、『良友』画報に関連する各種情報の交換+雑誌の輪読を行なっています。
→2004年9月には上海ワークショップを実施しました。
→2005年度には『良友』画報を中心とする神奈川大学・市民講座「モダン上海の都市文化−1920〜30年代の魅力」(仮)を企画中です。
→『良友』画報研究会は上海で発行されたグラビア雑誌『良友』画報を中心に、上海の都市文化をラジオ、写真、映画、建築、デパート、モダンガール、ダンスホール、カフェなどのキーワードを通して検証することを目指しています。
まわりの関連研究者や大学院生などに本研究会の活動をご紹介いただけば幸いです。
孫安石
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『良友』画報研究会の活動趣旨
本研究会は上海で発行された『良友』画報(1926年〜1945年、大型総グラビア雑誌 )の内容分析を行う。1926年に創刊された同雑誌は、中国の政治・経済・社会・文化・文学・広告・漫画などあらゆる分野を網羅している。
特に、この画報が創刊された1920年代は東アジアで大衆消費社会とも言うべき社会現象が幅広く見られた時期で、映画や百貨店などが登場する時期とも重なる。同雑誌に関する最新の研究は、1930年代に同雑誌の編集を担当した馬国亮が出版した『 良友懐旧 』( 2002年、三聯書店 )であるが、その他はまだ全面的な検討が行われていない。
今回の研究を通して、1920年代〜1940年代へ繋がる中国の都市文化について、輪郭をつかみながら、中国都市史・商業文化研究に関する新たな可能性を探りたい。また『良友』画報の総目次を作成し、公開したい。月1回のペースで勉強会を行なう他、年1回上海で中国人研究者と意見を交換する機会を持ちたい。