汪暉著『思想空間としての現代中国』(村田雄二郎,砂山幸雄,小野寺史郎訳)
岩波書店,2006年8月30日刊行予定,税込価格 3780円,352頁
ISBN:4000234242
グローバル化のなかの中国におけるモダニティのありようをめぐる,近現代を貫く歴史社会学的省察。
【内容】
自 序(汪暉)
第一章 現代中国の思想状況とモダニティの問題(砂山幸雄・訳)
第二章 1989年の社会運動と中国の「新自由主義」の歴史的根源(小野寺史郎・訳)
第三章 アジア想像の政治(小野寺史郎・訳)
第四章 ウェーバーと中国のモダニティ問題(小野寺史郎・訳)
第五章 地方形式,方言土語と抗日戦争期の「民族形式」論争(村田雄二郎・訳)
解 説(村田雄二郎)
自序より(抜粋)・・・一九九七年「現代中国の思想状況とモダニティの問題」を書いたときに,私がとくに「モダニティ(現代性)」の概念を中心に据えたのは,まさしく「二〇世紀中国」理解のための視野を切り拓かんがためであった。二〇世紀中国にあって,革命とモダニティは一体であった。だから中国革命をいかに理解し認識するかは,中国という文脈の中でいかにモダニティを理解するかという問題に必然的に関わってくるのである。「反近代の近代」という命題を通して,私は中国近現代の伝統の中に,二〇世紀に起こった幾多の悲劇の根源を探しあてようと試みた。──この世紀を否定するためではなく,批判の源泉を新たに発掘し,中国変革の独自の道を探求するために。・・・