◎日時: 1月28日(金) 18:00~
◎会場:
明治学院大学白金キャンパス 1251番教室
◇目黒駅東口から都バス大井競馬場前行 「明治学院」下車すぐ
◇品川駅から都バス目黒駅行 「明治学院」下車すぐ
◇都営三田線=営団南北線地下鉄「白金高輪」駅下車、南に徒歩7分
◎報告題: 「なりたい」と「やりたい」の分離:戦後日本の「同性愛」「異性装」「SM」
◎報告者: 石田 仁(中央大学ほか非常勤教員、社会学)
ディスカッサント: 藤木直実(埼玉大学・山梨大学非常勤、日本文学)
◎報告要旨:「僕は男が好き、だったら性転換しなきゃいけないの?!」という悩みは、現在の性の解釈枠組みからすれば、「同性愛とトランスセクシュアルを混同している」。現代の科学は彼の悩みにきっと、「女になりたい」と「男とやりたい」は違うのだと説明する。その時おそらく、性自認と性的指向という概念を動員するだろう。
しかし、通史通文化な解釈枠組みなどないように、性の解釈枠組みもまた不変/普遍的なものではない。現在の解釈枠組みは、数年から十数年程度の歴史しか持たない。少なくとも1950年代の日本は、今とはまったく違った解釈枠組みが存在した。ひとことでいえばそれは「なりたい」と「やりたい」が互換性をもち、同性愛や異性装はSMと時にはつよく、時にはよわく結びつけられていた世界だった。報告では、その時代の解釈枠組みの具体性を、現在との対比の中で明らかにしていく。
【推薦参考文献】
・古川 誠1994「セクシュアリティの変容:近代日本の同性愛をめぐる3つのコード」『日米女性ジャーナル』17:29-55.
・三橋順子2003「日本トランスジェンダー略史(1)-(3)」米沢泉美編『トランスジェンダリズム宣言:性別の自己決定権と多様な性の肯定』社会批評社:96-129.
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