発表者:笠井亮平(青山学院大学大学院)
題目:「チベット問題をめぐる中蔵対話プロセスと国際環境」
概要:本報告は、1979年から1993年にかけてチベット問題の解決をめぐって中国政府とチベット亡命政府の間で行われた対話プロセスについて、正式な交渉が実現する機会が何度か訪れたにも関わらず、なぜいずれも実現しなかったかという問題を交渉論、とりわけprenegotiation(プレ交渉、事前交渉)のアプローチにより解明しようとするものである。また、単に両者間の対話・接触のみならず、国際環境が一連のプロセスに与えた役割を視野に入れて考察を加えることとする。
発表者:浅井万友美(東京外国語大学大学院)
題目:「ダライラマ13世とその時代:宗教政策を中心に」
概要:ダライラマ13世とその治世については,近代化諸政策の失敗をもって語られることが多い。しかし,そうしたマイナスの評価をうむ面の一方で,13世は特に後半生において充実した仏教振興策を実施し,また自らへの権力集中を進めることに成功した。
今回の発表においては,13世の生涯と宗教政策の内容や背景,意味などを検証するとともに,13世が先代たちをこえる強大な権力を手にしたことを示したい。
日時:6月24日(土)14:00-17:00
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/jpn/kyoyo/map.html#a
主催:駒場チベット研究会
来聴歓迎。なお、当日のレジュメの準備などの関係上、出席を確認させて頂きますので、参加ご希望の方は広池真一(guangchi@hotmail.com)までご連絡をお願いいたします。