愛知大学現代中国学部編『中国21』Vol. 60 特集中国現代思想
東方書店,2024年4月,A5判
258ページ
定価2,000円+税 ISBN:978-4-497-22409-5
【目次】
なぜいま、中国現代思想をとりあげるか
座談
思想状況から読み解く現代中国
――改革開放への転換から現在まで(村田雄二郎×緒形康×李暁東×王前×中村元哉×福嶋亮大 司会 砂山幸雄)
論説
中国の精神・倫理的苦境
――歴史-思想的分析(賀照田)
「権威」と民主主義との間
――ある中国政治学者の議論を中心に(李暁東)
中国自由主義の苦境とその可能性(陳純)
二〇一〇年代の憲政論の地平
――中国憲政史をどう認識するのか(中村元哉)
大陸新儒家の三四年(緒形康)
天下主義以降の趙汀陽哲学(福嶋亮大)
中国における国家主義的思潮の行方(王前)
「上野千鶴子ブーム」とインターネット時代のマーケットプレイス・フェミニズム
――苦境と活路(宋少鵬)
講演筆耕
分断のなかの中国研究(山田辰雄)
書評
川尻文彦著『清末思想研究――東西文明が交錯する思想空間』(佐藤豊)
小野寺史郎著『近代中国の国家主義と軍国民主義』(吉川次郎)
東西文化の交流がもたらした中国語圏の現代文学史
――書評:梅家玲『文学的海峡中線――従世変到文変』(明田川聡士)
書訊
李春利編著『不確実性の世界と現代中国』(原田忠直)
樋泉克夫著『満腔、香港――香港!香港?』(砂山幸雄)