陶徳民編著『国際シンポジウム論文集 内藤湖南研究の最前線』,関西大学出版部,2023年3月,344頁,5,170円(本体4,700円+税),ISBN:978-4-87354-761-9
2021年11月関西大学で開かれた国際シンポジウム「内藤湖南と石濱純太郎ー近代東洋学の射程」の内容の一部として「内藤湖南における学問と政治」、「内藤湖南の学術・芸術とその周辺」と「内藤湖南の儒教思想と仏教観・神道観」をめぐる論考14編を収録。関西大学図書館内藤文庫所蔵資料をフルに活用し、内藤研究における新しい問題意識を示した意欲的論集。
目次
口絵
序……【吾妻重二】
まえがき……【陶 徳民】
第一部 内藤湖南における学問と政治
内藤湖南の中国研究における「内在的理解」について……【黄 東蘭】
内藤湖南と〈アジア主義〉の時代……【山田 智】
内藤湖南の1912年奉天訪書と清室古物問題……【村田雄二郎】
王羲之的仆人 熊希齢的顾问—从1913年内藤湖南的自我定位看其中国观的特征—……【陶德民】
1917年內藤湖南的中國訪問與羅振玉……【錢鷗】
試論內藤湖南與章太炎……【林 少陽】
第二部 内藤湖南の学術・芸術とその周辺
从罗王书信看早期甲骨学的形成……【罗琨】
内藤湖南の東洋史論の特質とその史学史的意義……【小嶋茂稔】
内藤湖南中国絵画題跋に関する再考察—関西大学図書館内藤文庫所蔵資料を中心に—……【石 暁軍】
関西大学内藤文庫所蔵『内藤湖南宛廉泉書簡』について……【朱琳】
内藤湖南和罗振玉对智永《真草千字文》的推崇和研究……【石 永峰】
第三部 内藤湖南の儒教思想と仏教観・神道観
内藤湖南と梁啓超—東アジア文明を支えてきたもの—……【高木智見】
内藤湖南の仏教観の形成—大内青巒との出会いと影響—……【二ノ宮 聡】
內藤湖南的神道觀……【吳 偉明】
あとがき……【高田時雄】
執筆者紹介