主催:東洋文庫現代中国研究班「国際関係・文化」グループ
共催:三菱財団人文科学研究助成(代表・中村元哉)
日時:2021 年 9 月10 日(金)
形態:完全オンライン(東洋文庫 Webex end-to-end 版)
言語:中国語 *通訳は原則なし
申し込み:
ここからお申し込みください。期限は、8 月 31 日です。
その他:配布可能な資料のみ、当日、Webex の機能を使って参加者全員に配布致します。
趣旨
東洋文庫現代中国班「国際関係・文化」グループは、近年、東洋文庫に所蔵されている日中戦争期の「満洲国」および汪精衛政権に関する史資料や戦後の日中交流史を物語る日本人中国旅行記を精力的に整理してきた。これらの基礎作業から得られた新たな知見は、戦前・戦中の日中間の人的ネットワークが戦後の冷戦下における日本と中華圏(中国、香港、台湾) の人の往来へと連続していることであった。むろん、戦前・戦中・戦後には不連続性も存在し、台湾海峡を挟んだ中国分断や日中の不正常な関係による特殊性も見落としてはならない。
本シンポジウムは、以上のような人物交流史を、東洋文庫の史資料を土台として、中国、香港、台湾の研究者と共有しようとする試みである。この研究は、台湾との断交(1972 年)、改革開放(1970 年代)、香港返還(1997 年)へと至る 1970 年代から 1990 年代の日本と中華圏の人物交流史を紐解く歴史的視座を提供することにもなるだろう。