新刊紹介・『日中の120年 文芸・評論作品選』第3巻
『日中の120年 文芸・評論作品選第4巻 断交と連帯 1945-1971』
張競,村田雄二郎編,飯塚容,及川淳子,王雪萍,小野寺史郎,篠崎美生子,鈴木将久編集協力
2016年6月10日刊,A5判・上製・328頁,定価(本体 4,200円 + 税),ISBN978-4-00-027224-7 C039
日中戦争終結後,日中の国交は途絶えたが,侵略を悔恨する日本と,反米への共闘を呼びかける中国のあいだで連帯感が生まれた.だが文化大革命をめぐって評価がゆれる.激動する国際情勢のなかで日中の文人たちは何に期待を寄せたのか.堀田善衞,謝冰心,梅蘭芳,武田泰淳,巴金,開高健らの作品をとおして,過去と未来が折り重なり築かれていく戦後の日中関係を見る.