倉田明子『中国近代開港場とキリスト教──洪仁玕がみた「洋」社会』
東京大学出版会,2014年8月28日刊行予定,372頁,本体7200円,ISBN978-4-13-026150-0。
内容紹介
1840年代の中国に誕生した「開港場」を舞台に,プロテスタント布教を介して知識人たちが受容した西洋知識と技術が,中国社会に及ぼした大きな影響の動態を描く.未公刊の史料を用い,太平天国とキリスト教の関係を再考するとともに,洪仁玕や王韜をはじめとする知識人の思想と活動を追いつつ中国近代への新たな視点を提示する.
主要目次
序 章 開港場の誕生――中国の中の「洋」社会
第1章 プロテスタント布教の開始と展開
第2章 洪仁玕とキリスト教
第3章 開港場知識人の誕生
第4章 『資政新篇』とキリスト教
第5章 洪仁玕と太平天国
第6章 開港場知識人の台頭
終 章 開港場と近代――中国への入口,西洋への窓口