CGraSS代表を務めてこられた木本喜美子さんと坂元ひろ子さんが今年度で定年をお迎えになります。これを機に、レクチャー・シリーズの特別企画として、おふたりの研究のなかでのジェンダー視点の意義などについて語っていただきます。ふるってご参加ください(レクチャーは参加無料、申し込み不要)。
●日時:2014年2月27日(木)14:00~17:40
●場所:一橋大学・佐野書院(JR 中央線国立駅南口より徒歩約12分)
http://www.econ.hit-u.ac.jp/~coe-res/paper_doc/sano.pdf
◎開会 14:00
◎第1レクチャー(14:10~15:50)
○題目:〈家族と企業社会〉をジェンダーでつなぐ
○講師:木本喜美子さん(一橋大学社会学研究科・教授)
○司会:佐藤文香(一橋大学大学院社会学研究科・准教授)
○内容:家族社会学と労働社会学の隔たりを埋める試行錯誤は、大企業労働者の社会的性格に関する調査研究から始まった。<家族・ジェンダー・企業社会>との着想を得たプロセスをふりかえるとともに、今日的な変動状況と課題を問う。
○講師紹介:専門は家族と労働の社会学。家族に焦点をおき労働との関連構造を把握する実証研究から出発し、労働組織におけるジェンダー関係に関する調査研究、戦後
日本の女性労働史を再構成する調査研究に従事している。単著Gender and Japanese Management(Trans Pacific Press)、『女性労働とマネジメント』(勁草書房)、共編著『社会政策のなかのジェンダー』(明石書店)、『ジェンダーと社会』(旬報社)など多数。『家族・ジェンダー・企業社会』(ミネルヴァ書房)により、1996年社会政策学会奨励賞受賞。CGraSS創設メンバーであり、2007-2010年度まで共同代表
を務めた。
◎第2レクチャー(16:00~17:40)
○題目:中国近現代思想文化史研究とジェンダー
○講師:坂元ひろ子さん(一橋大学社会学研究科教授)
○司会:貴堂嘉之(一橋大学大学院社会学研究科・教授)
○内容:単性思考がメジャーの関係学界において、ジェンダー視角の導入は、とりわけ日本では先駆的、「事件」とさえならざるをえなかった。すると暗黙の「忌避」領域にふみこむことにも。纏足、優生学、モダンガール、戦時性暴力等々…
○講師紹介:専門は、中国近現代思想文化史・文化批評。中国近代の「知」のありかたを追求することから、エスニシティや階層に、ジェンダー、身体性という観点等を交差させることで、近代中国・中国圏の進化論やナショナリズムを含む諸問題を研究、近年は漫画・図像表象にも注目する。単著として『連鎖する中国近代の“知”』(研文出版)、『中国民族主義の神話』(岩波書店/ソウル:Vista)、責任編集として『新編原典中国近代思想史 第4巻』(岩波書店)、共編著として『モダンガールと植民地的近代』(岩波書店)、『アジア新世紀』(岩波書店/ソウル:Hangilsa)など多数。2011-2012年度CGraSS代表を務めた。
●終了後、懇親会を開催します。参加希望の方は【2月20日(木)←延長しました!】までに下記サイトからお申し込みください(懇親会会費 常勤職の方3,000円、学生等1,000円)。
⇒http://goo.gl/0wlA95
●お問い合わせ先:ジェンダー社会科学研究センター cgrass(a)soc.hit-u.ac.jp((a)を@にかえて送信してください。)
●HP http://gender.soc.hit-u.ac.jp/