中国経済史研究会のHPが開設されました。
http://rgceh.org/
以下,「設立のよびかけ」より
中国経済史研究会設立の呼びかけ
今や中国経済は、世界経済の中でも抜きんでて大きな存在になり、日中間の経済関係もきわめて密接なものになってきています。私たちは、そうした中国経済に対する歴史的な認識を深め広げていくため、日本における中国経済史の研究と教育の一層の発展をめざし、中国経済史研究会を設立することを呼びかけます。
中国経済史については、前近代の領域でも、近現代の領域でも、すでに多くの研究成果が蓄積されてきました。しかしながら、とくに中国で公開が進む様々な史料に基づいて、さらに議論を深めるべき課題が多数存在していますし、今後、研究を推し進めるべき領域も広大に広がっています。一方、従来の中国経済史研究の成果だけでは、西欧中心主義的な経済史観の克服は容易な課題ではありません。東アジアの経済史に関する日本中心的な見方にも依然として根強いものがあります。経済史研究全体を発展させるためにも、中国経済史研究を質的にも量的にも一層充実したものにしていくことが重要になっています。
経済史的な研究が中国史研究全体にとって大きな意味を持つことも、考慮しておく必要があります。政治史や社会史、文化史の理解を深めるためには、同時代の経済史を適確に認識しておくことが不可欠になるからです。
ひるがえって足下の中国経済史に関する研究と教育の体制をみるならば、それはあまりにも貧弱なものといわざるを得ません。日本経済史研究者や西洋経済史研究者の数に比し、中国経済史研究者はその数%にも満たない状況であり、研究者の系統的養成も大きな課題となっています。講義科目に中国経済史を含む大学はきわめて少数であり、多くの学生が中国経済史に関する基礎知識を欠いたまま社会に送り出されています。日本における中国経済史研究の内容自体は、国際的にみても非常に高い水準を維持しているとはいえ、その研究を取り巻く状況には、きわめて厳しいものがあります。眼前にある中国経済の規模と多様性、さらに日本経済にとってそれがもつ重要性などを想起するならば、中国経済史に関する研究と教育の一層の発展をめざすことは、急務になっていると私たちは考えます。そのため中国経済史研究会を設立し、以下のような事業を進めることを呼びかけます。
1.会員相互間の情報交換を進めること
2.中国経済史の研究と教育の発展に資する情報を発信すること
3.適切な形により共同研究を組織すること
4.内外の関係学会・関係団体との交流と協力を進めること
2013年4月
今井就稔
加島潤
木越義則
久保亨
富澤芳亜
吉田建一郎