本講義では、中国に関わる最新の研究成果を多分野の専門家の協力を得ながらオムニバス形式で学ぶ。具体的には、中国の農村資源管理や地方財政、工業化、言葉、漫画史、日本のイメージ、ノーベル文学賞受賞後の波紋などについて、毎週1つのテーマを取り上げ、講義と議論を通じて理解する。この授業を通じて、中国に関わる最新の研究成果を幅広く理解するとともに、中国と日本の将来を考察できる素養を身につけることを目指す。
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【講義名】:
中国を見る眼(地域文化研究特別講義2)
【責任教員】:
池本幸生(東文研)、卯田宗平(ASNET)
【講義日程】:
4月11日/卯田宗平(生態人類学)「序論:中国を理解するコツ」
5月9日/尾崎文昭(中国近現代文学)「ノーベル文学賞受賞の波紋とその背景」
5月16日/王雪萍(東アジア国際関係)「中国の教育と中国人の日本イメージ」
5月23日/大野公賀(中国近現代文学)「中国漫画史における竹久夢二」
5月30日/前田真砂美(中国語学)「程度を何で表すか―現代中国語の程度副詞」
6月6日/小野泰教(中国近代思想史)「西洋近代社会をいかに認識するか―清末士大夫の目線から」
6月13日/加島潤(中国経済史)「地方財政から見る中国という国家―歴史と現状」
6月20日/伊藤亜聖(経済学)「「世界の工場」中国を解剖する―形成・空間・構造・変動―」
6月27日/山田七絵(農業経済学、中国地域研究)「中国における農村資源管理:基層自治組織の役割」
7月4日/科目のまとめと質疑応答
モデレーター:卯田宗平
7月上旬/東京郊外の視察
【場所】:
本郷キャンパス、東洋文化研究所大会議室
【日時】:
木曜日:13:00-14:30
【履修上の注意】:
受講者には毎回、A4一枚分の感想・質問文の提出を課す。
成績は、授業への参加の積極性によって総合的に評価する。
なお、東京大学の院生以外は受講できませんのでご注意ください。