2013年度冬学期・後期課程
アジア・日本研究コース/韓国研究コース「アジア地域形成史Ⅱ」授業計画
学期:冬学期
単位:2
担当:村田雄二郎
曜限:水曜日・3限(13:00-14:30)(*4限から3限に変わりました。)
教室:8-206(駒場キャンパス)
題目:ユーラシア地域国家としての中国
キーワード:中国,ユーラシア,東アジア,華夷,冊封,朝貢,互市,清朝,条約,封建論,郡県論,王道,中華民族
中国の「大国化」に刺激され,近年,東アジア,東北アジア,東海・南海,内陸アジア,東ユーラシアなどの枠組の下に,歴史上の地域大国として「中国」を定位する試みが盛んになっている。本講義では,日本で主流となっている「東アジア歴史世界」論,あるいは「漢字文化圏」論を相対化する既存の研究成果を紹介しつつ,さらに複合的多民族国家としての清朝〜現代中国の歴史的変動を,広域秩序さらにはグローバルな世界秩序の中に位置づける可能性を探る。
1.ガイダンス
2.天下的世界観と華夷思想
3.册封体制論
4.朝貢システム論
5.互市体制論
6.清朝国家論
7.清朝と海洋アジア
8.清朝と内陸アジア
9.条約体制論
10.封建/郡県論
11.王道/覇道論
12.中華民族論
13.総括
参考文献などは開講時に指示する。
成績評価は授業への貢献度と学期末レポートにて行う。