北京,上海からの情報によると,黄金週以降,本ブログへのアクセスができなくなっているそうです。私自身,4月末には北京で閲覧できましたので,5月に入ってから,規制が強化されたのかもしれません。ブログやメールも規制の対象になりつつあるとは,巷間ひろく伝えられていますが,その実態は当然のことながら,決して見えてきません。不可視の権力とは,なんともフーコー的な主題ですね。
アクセスできない原因は,本ブログの内容とは関係がないようです。留学生の教示によれば,ドメイン以下全体が見られなくなっているので,おそらくエキサイトブログを利用している別のユーザーが何かサイバー警察の規制に引っ掛かるようなデータをアップロードした,ということだそうです。
このことと,以下のネット上のニュースをあわせて見ると,なかなかに意味深長です。
「例えば、サウジアラビアではインターネットを管理するため、すべてのトラフィックを統制機関に集中させ、ここが場合によっては監視を行なうという手段を主に使っている。この場合、禁止されたサイトにアクセスしようとすると、要求はブロックされたというメッセージが表示される」。「それに比べると中国ははるかに巧妙だ」。「ブロックされたことすら知らされない。存在は知っているのにアクセスできないとユーザー側にわかってしまう手法に比べると、こちらの方がより効果的だ」。(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050420-00000002-wir-sci)
禁止の痕跡そのものを消去しようとするいかにも「現代的」な権力の作法。カフカの「掟の門」が生々しく脳裏によみがえってきました。そういえば、カフカは万里の長城を扱った作品も書いていたっけ。(村田雄二郎)