2011年度冬学期授業「書き直される中国近現代史(その4)」授業日程
ASNET「日本・アジア学」講座2011年度冬学期授業
東京大学現代中国研究拠点主催(社会科学研究所)
村田雄二郎・川島真「書き直される中国近現代史(その4)」
"Revised Chinese Modern History: the forth part"
【趣旨】2008度は人物評価を,2009年度は事件・運動を取り上げ,また2010年度はローカルな空間や社会集団を基軸に講義を組み立ててきたが,第四弾となる今年度は史料・資料から見た中国近現代史書き直しの課題を扱う。1980年代以降,さまざまな種類の新史資料の発見・整理・公開・出版により,中国近現代史をめぐる研究環境は大きく変化した。また,近年はグローバル化に加えて,デジタル・データベースやインターネットの活用により,研究のありかたも激しく変容しつつある。本講義では,そうした研究環境の変化が歴史研究の質にいかなる影響を及ぼしているのかを,最前線の研究者が個別・具体的な事例をもとに検証し,さらに実践的な指針を提示することをめざす。担当講師は学内教員ほか,外部からも若干名を招く。
【日時】毎週火曜日5限(16:20-17:50)
【場所】駒場キャンパス,18号館1階メディアラボ2
【科目名】大学院総合文化研究科地域文化研究専攻「多民族交錯論Ⅱ」,同国際社会科学専攻「国際社会科学特別講義IV」,教養学部後期課程総合社会科学科「アジア太平洋の国際関係」
【日程】
10月18日 村田雄二郎(大学院総合文化研究科)
ガイダンス,「清末文人の『日記』と歴史研究」
10月25日 佐藤仁史(一橋大学大学院社会学研究科)
「中国史研究におけるオーラル・ヒストリーの可能性」
11月1日 岡本隆司(京都府立大学文学部)
「外交文書と外交史研究」
11月8日 加島 潤(東京大学現代中国研究拠点研究員)
「地方政府の史料と統計」
11月15日 杉山清彦(大学院総合文化研究科)
「多言語史料から見る「中国」史」
11月22日 田島俊雄(社会科学研究所)
「巫宝三らによる国民所得推計」
(11月29日予備日)
(12月6日辛亥革命東京会議12月3〜4日(駒場キャンパス)に振替え。)
*単位履修者は参加レポートを提出すること。
12月13日 姚 毅(日本学術振興会外国人特別研究員)
「ジェンダーから見た近現代中国−−史資料紹介を中心に」
12月20日 大澤 肇(NIHU地域研究推進センター研究員、(財)東洋文庫研究員)
「史資料デジタル化と中国研究」
1月17日 田原史起(大学院総合文化研究科)
「中国農村社会調査から何を読み解くか?」
1月24日 川島 真(大学院総合文化研究科)
「台湾史研究の史資料」
【成績評価】平常点と期末試験にて行う。