2011年ゼミ合宿初日の研究報告につきまして、報告者及び報告題目が決定しましたので皆様にお知らせ申し上げます。
研究報告会の詳細は以下の通りです(以下敬称略)。
12:50 研究報告会 開始(以下、質疑応答は10-15分ほど)
開会の言葉 村田雄二郎
第1部 修士論文構想報告 (司会・進行 吉見崇)
13:00―13:20 第一報告 王昕昕
「清末留日学生の改良から革命への思想軌跡に関する一考察」
要旨
本研究では、中国人日本留学史における清末留学に限定し、留学生の日記や外交史料などの一次史料、また新聞雑誌などの周辺資料に基づいて、先行研究を参考にしながら清末留日学生の改良から革命への思想軌跡を明らかにしたい。
13:30-14:10 第二報告 山崎典子
「清末民初の中国における「回族」の創出と変容―ムスリム・エリートの「民族」論を中心に―」
要旨
漢語を日常的に話すムスリム(現代回族)が、元来テュルク系ムスリムを指す民族名称であった「回族」を名乗るようになった経緯を、清末民初のムスリム・エリートの「民族」論や宗教・教育活動を中心に考察する。
14:20-15:00 第三報告 山口早苗
「雑誌『歌謡』にみる知識人と民間」(仮)
要旨
1922年に北京大学歌謡研究会から出版された雑誌『歌謡』を中心に、胡適・周作人などの同人たちの民間への視線を追い、民間文学としての歌謡収集活動と五四新文化運動との関連、また新詩に対する貢献を検証する。
15:10-15:30 休憩
第2部 自由論題報告 (司会・進行 吉見崇)
15:30-16:10 第四報告 周東怡
「清末における新式教育の発展と伝統士人」
要旨
本報告は、清朝政府が新式教育を推進した際に伝統士人が示した複雑多様な反応を考察することにより、彼ら「民間」レベルの反応が新式教育の展開にもたらした影響を究明する。
16:20-17:00 第五報告 阿部由美子
「中華民国北京政府時期の北京満洲族社会―五族共和と優待条件をてがかりに―(仮)」
要旨
中華民国北京政府時期の北京を中心とする地域の満洲族社会に着目し、それを規定する枠組みとなった「優待条件」を手がかりに北京政府との関係を明らかにし、近代満洲族史を中国近代史の中に置き直すことを試みる。
総評および閉会の言葉 村田雄二郎先生
以上 作成者 土肥歩(博士課程3年)
(2011年6月7日改訂)。