題目:中国の医療体制改革過程における合法性付与メカニズムの変革
講演者:馬 長山 華東政法大学・教授、東京大学・東洋文化研究所訪問研究員
日時:2011年6月25日(土)午後3~5時
場所:東京大学・東洋文化研究所・3階・第一会議室
(1時間ほどご講演いただき、残りの時間は討論にあてる予定です。なお、報告・討論は中国語で行い、通訳はつきません)
企画趣旨:最近30年間の中国医療体制改革を素材として、転型期中国の合法性付与メカニズムの曲折と発展とを分析する。公共領域という考え方が中国にもひろがりを見せつつあり、公共政策の決定及び実行において合法性を付与するメカニズムも重要なものとなりつつある。このメカニズムも、内部の創意から社会的動員へ、公衆の黙認から価値回帰へ、真理への符合から真理の共有へ、センターの内部循環からセンターとペリフェリーとの相互作用へと変わりつつある。これらは中国公共政策における民主的変革の一面である。解決を要する多くの問題がまだあるとは言え、多元的和諧秩序形成の鍵であり、民主的で法の支配が行われる社会を形成するための新たな動因となりつつあることを示す。
主催:東京大学・東洋文化研究所・班研究「中国法研究における固有法史研究・近代法史研究及び現代法研究の総合の試み」(主任 高見澤磨,東京大学・東洋文化研究所・教授)
共催:科学研究費補助金基盤研究(B)「世紀交代期中国の文化転形に関する言説分析的研究」(代表 砂山幸夫,愛知大学・現代中国学部・教授)
東京大学・東洋文化研究所・班研究「世紀交代期中国における文化転形」(主任 尾崎文昭,東京大学・東洋文化研究所・教授)