趙景達,宮嶋博史,李成市,和田春樹編『「韓国併合」100年を問う 『思想』特集・関係資料』,岩波書店,2011年3月,384頁,定価3570円,ISBN:978-4-00-025803-6 C0021
「韓国併合」とは何であったのか.歴史認識をめぐる軋轢はなぜ絶えないのか.「併合」100年を機に,植民地支配をめぐる未決の諸問題を捉え直し,歴史認識の根本的な転換を図るべく問題提起を行った雑誌『思想』2010年1月号特集を単行本化.あわせて「併合」前夜から1945年敗戦・解放までの日朝関係史の基本史料・年表を収録.
国立歴史民俗博物館編『「韓国併合」100年を問う 2010年国際シンポジウム』,岩波書店,2011年3月,418頁,定価3990円,ISBN:978-4-00-025802-9 C0021
「韓国併合」が強行されてから100年が経過した今も,日本と朝鮮・韓国の間には植民地支配がもたらした様々な問題が未解決のまま残り,歴史認識をめぐる軋轢が絶えない.「併合」100年の夏,この状況の根本的転換を願う研究者が多数結集し実現した熱気あふれるシンポジウム.その成果をもとに書き下ろされた40の論考を収める.
*後者に「韓国併合と辛亥革命──張謇をてがかりに」と題する一文を寄せました。(村田雄二郎)