担当:村田雄二郎
曜限:水曜5限
題目:張謇『癸卯東遊日記』を読む
内容:中国近代有数の実業家張謇(ちょう・けん)は一九〇三年内国勧業博覧会を視察するため大阪に赴き,ついで名古屋,東京,函館などの地を訪れた。『癸卯東遊日記』は約三か月に及ぶ日本訪問の記録である。教育による救国を目指した張謇が日本で何を見,何を感じ,何を考えたのか。学校や幼稚園を精力的に視察したかれの日記を精読することを通じて,近代中国の日本観の一端を探りたい。なお,原文は文言で書かれている。
キーワード:中国,張謇,日記,日本
計画:
第一回 ガイダンス(張謇の生涯と時代背景)
第二回〜第三回:長崎〜神戸(四月二十五日〜五月一日)
第三回〜第六回:大阪(五月二日〜五月十八日)
第七回〜第八回:京都・名古屋(五月十九日〜五月二十三日)
第九回〜第十一回:東京(五月二十四日〜閏五月七日)
第十一回〜十三回:青森・函館・札幌(閏五月八日〜閏五月十八日)
方法:受講者による輪読方式とする。担当者は現代中国語による音読と語釈が義務づけられる。テクストはプリントを配付する。
評価:平常点による。