日本では昨今、裁判員制度や冤罪事件に注目が集まり、より透明性が高く、開かれた制度環境の下で司法が運営される必要性が叫ばれています。司法・行政・立法の分立が実現していない中国の司法制度は日本とはかなり異なりますが、国民の司法改革に対する関心は高まっており、インターネットを中心とするニューメディアが発達したことも影響し、制度面の制約を超えてさまざまな議論が活発に行われています。本シンポジウムでは、こうした情勢を踏まえながら、「国民の司法参加」をテーマに日本・中国の双方から問題を提起し議論を進めていきます。
「司法の役割と市民社会の構築について考えるための日中共同プロジェクト」公開シンポジウム「国民の司法参加を考える」
日時:12月1日(水)13:00-16:00(開場:12:40)
場所:早稲田大学大隈記念講堂 小講堂(最寄駅:東西線早稲田駅 徒歩5分)
言語:日本語・英語・中国語(同時通訳あり)
主催:早稲田大学現代中国研究所、国際学術院
13:00-14:20
基調講演:
「裁判員制度と日本の民主主義」 四宮啓(国学院大学教授)
「陪審制と中国の司法改革」 王建勛(中国政法大学副教授)
*王建勛氏は事情により来日できなくなりましたが、姚中秋氏が代理で発表します。
14:40-15:30
パネルディスカッション
パネリスト:
王雲海(一橋大学教授)、姚中秋(北京天則経済研究所副主席)、劉暁原(弁護士)
*劉暁原氏は事情により来日できなくなりましたが、劉氏の弁護活動を紹介する時間を設け、討論を進めていきます。
15:30-16:00 全体討論
開会挨拶:天児慧(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)
司会:阿古智子(早稲田大学国際教養学部准教授)
<参加申し込み>
12月1日の公開シンポジウムに参加を申し込まれる方は、本プロジェクト事務局アドレス(chinaforum.10@gmail.com)まで、(1)名前、(2)所属、(3)電話番号、(4)シンポジウム終了後の懇親会(18:00-20:00)の参加・不参加をお知らせください。