日時:平成21年6月25日(木)14:00〜
場所:東洋文化研究所3階大会議室
発表者:園田茂人
司会者:菅豊
コメンテータ:真鍋祐子
発表要旨
本発表の前半部では、報告者の社会学研究・アジア研究の半生を振り返り、どのような研究群があり、それがどのように彫琢されてきたのかを説明する。今年度に限って言えば、(1)中国で中間層が台頭してくる政治的・社会的インパクトの研究、(2)中国における人の移動(特に農村から都市への移動)がもたらす社会的安定へのインパクトに関する研究、(3)中国へ進出した日系・韓国系・台湾系企業の現地化プロセスに関する比較研究、(4)アジア・バロメーターの2003〜2008年データを用いた新中間層比較に関する研究の4つで、科研費や他の財団の研究助成を獲得しているが、前任校にいた2年前から、人間研究文化機構のプロジェクト・現代中国地域研究のプロジェクトの一環として天津市定点観測調査にも従事している。発表の後半では、1997年から2009年までの間に天津市でどのような市民意識の変化が見られるかについて報告し、今後の中国社会の変化をめぐって意見交換ができればと考えている。