日時: 2009年7月7日(火)14:30-16:30
場所: 東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム1
発表: 西山雄二(UTCP)、高榮蘭(UTCP)
応答: 中島隆博(UTCP)
使用言語: 日本語 入場無料、事前登録不要
中島隆博が担当するUTCPの中期教育プログラム「哲学としての現代中国」は、今夏で2年間の活動を終えます。本プログラムは現代中国を哲学のトポスとして取り上げて、数多くの国内外の研究者との連携によって、研究教育活動を積み重ねてきました。「儒教復興」という現象を通じた宗教と哲学の関係の再検討、中国の思想界における西洋哲学の言説の分析を通じて、主に「古典回帰」の動向をめぐって「哲学としての現代中国」が多角的に共同研究されてきました。
今回は、中島隆博の新著『哲学』(岩波書店、2009年)を合評することで本プログラムの最終報告をおこないます。『哲学』は、「現在、哲学をいかに考えればよいのか」が平易な文体で綴られた概説的な一書です。また、UTCPにおける中島氏の研究教育活動の理論と実践の足跡が、簡潔な筆致で描き出されています。本プログラム「哲学としての現代中国」に関心がある方のみならず、「哲学」の将来的な可能性に関心を寄せる方にも広く開かれた会となります。
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2009/07/post_56/