さる仕事の関係で,林彪について調べていたら,彼の生年に二説あることがわかりました。中国の党に近い出版物では1906年説が多いようですが,1907年説もけっこうあります。日本の『岩波現代中国事典』は両論併記(土田正晴氏執筆)しています。死亡の際に多くの謎を残した人ですが,誕生にも何か秘密があるのか?不思議なことに,誕生月日は両説ともに12月5日と同じです。近代史上の有名人の生年に異説があるのは,彼にとどまりません。有名なところでは,先年物故した宋美齢の例があります。林彪の場合,どちらが正しいのか,考証があるのか否か,ご存じの方はご教示下されば幸甚です。(村田雄二郎)
追記:念のため「中共党史人物伝」にあたってみましたが,林彪は項目に立っていないようです。一部で彼を再評価する動きが始まっていると聞いていたので,ひょっとして・・・と思ったのですが,反面人物への評価はまだまだ厳しいようです。