昨年秋の中山大学での報告論文が,活字になりました。3月の人民大学清史研究所での講義でも触れた清末宮廷と道教の関係を扱った論文です。その後,清代から近現代までの白雲観をめぐる社会史的研究に,Vincent Gooossaert,
The Taoist of Peking, 1800-1949: a Social History of Urban Clerics, Harvard University Asian Center, 2007. があることを知り,髙道士と宮廷宦官の関係にますます興味を抱きました。いずれ改訂版を日本語でも発表したいと思います。(村田)
「京师白云观与晚清外交」孔祥吉・村田雄二郎
『社会科学研究』2009年第2期,成都,四川省社会科学院,2009年3月15日。
摘要:高仁峒是在晚清道教全真派总本山白云观长期担任过方丈的传奇性人物,与大内权贵太监李莲英等来往甚密,并和俄国驻华公使结交尤深,在晚清政坛曾发挥了举足轻重的作用。本文利用日本外交档案和白云观碑文等史料,对有关高道士行踪的传说故事甄别真伪,还其庐山真面目,并揭露他与俄国、日本密探私人交往之真相,从而展示晚清内政与外交鲜为人知的一个重要侧面。
关键词:白云观;高道士;太监;中俄关系;中日关系