趣旨:
この国際ワークショップは、中島隆博による「哲学としての現代中国」中期教育プログラムの2007年度冬学期の活動を締めくくるものである。現代中国における儒学復興という複雑な現象を読み解くためには、実践と理論の両方からのアプローチが必要である。今回は、大学とは異なる「書院」という儒学教育の場所を運営している王守常さん(北京大学)、儒学の制度化についての論考を発表している干春松さん(人民大学)、中国の公的な言説における儒学復興の言説分析をしているセバスティアン・ビリユさん(香港・現代中国研究に関するフランス・センター)、中国思想史における儒学の意義を研究している汲喆さん(フランス・社会科学高等研究院)、そしてUTCPの研究協力者であるジョエル・トラヴァールさん(フランス・社会科学高等研究院)をお迎えし、儒学復興を問題化するのにふさわしい視角を明らかにする。(使用言語:中国語 入場無料)
プログラム
3月6日(木)
王守常 Wang Shouchang (北京大学) 传统中国文化与现代经济社会—对企业家国学培训班的调查分析
干春松 Gan Chunsong (中国人民大学) 中国大陸における儒学復興運動のいくつかの側面
陳壁生 Chen Bisheng (中国人民大学) 神圣生活中的儒家思想—东湖村调查
高柳信夫(学習院大学) 「儒学復興」の始まり?―清末民初期の儒教に関するいくつかの言説
セバスティアン・ビリユ Sébastien Billioud (香港・現代中国研究に関するフランス・センター CEFC) 儒家复兴与教育在当代中国教化:現代中国における儒家復興と教育
ジョエル・トラヴァール Joël Thoraval (フランス・社会科学高等研究院 EHESS) 安心立命:修身と宗教との間の儒家復興
3月7日(金)
中島隆博 (UTCP) 戦前日本と現代中国の儒学復興に関する横断的研究
水口拓寿 (東京大学) 中華文化の復興としての孔子廟改革―1968年の台北孔子廟を焦点として
汲喆 Ji Zhe (フランス・社会科学高等研究院 EHESS) 徳音文化:「国楽啓蒙」から国学再建へ
田中有紀 (UTCP) 近代中国における国楽と伝統音楽-王光祈と比較音楽学
主催:UTCP、「現代中国研究に関するフランス・センター(CEFC)」
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/from/events/2008/03/international_workshop_the_rev/