立命館孔子学院 第8回敬学講座
京都議定書採択10周年記念
ポスト京都議定書における中国参加の行方
主旨:
1997年12月に採択された京都議定書は、2008年から12年にかけての温室効果ガスの年平均排出量を、1990年比、少なくとも5%削減することを先進諸国に対して義務付けました。しかし、2001年3月、ブッシュ大統領は「米国は京都議定書から離脱する」との宣言をし、世界を驚かせました。2004年11月、ロシアがようやく議定書を批准し、05年2月、京都議定書は発効いたしました。議定書により、温室効果ガス排出量の削減(ないし抑制)を義務付けられた国ぐにの排出量が、世界全体の排出量は30%に過ぎず、残りの70%を排出する国ぐにが排出量を増やし続ければ、地球温暖化と気候異変の頻発には歯止めがかかりません。
昨年から、ポスト京都議定書の国際枠組みについての議論が熱を帯びてきています。直面する問題は二つあります。ひとつは、いかにして米国(世界のCO2排出量の25%を占める)を議定書に復帰させるかです。もうひとつは、いかにして中国(CO2排出量世界第2位)とインド(同5位)に排出抑制の義務を課するかです。
一方、今年6月4日に中国政府ははじめての「気候変化対策国家方案」を公布され、注目されています。
今回の敬学講座では、ポスト京都議定書のあり方特に中国の参加問題についての議論を深めます。どうぞご来駕くださいませ。
主催 立命館孔子学院
主 サスティナビリティ学連携研究機構(IR3S)
主 京都サスティナビリティー・イニシアティブ(KSI)
立命館サステイナビリティ学研究センター(RCS)
日時 7月6日(金)13:00-17:30
場所:立命館孔子学院東京学堂(立命館東京キャンパス内、サピアタワー8階、JR東京駅日本橋口)*サピアタワー8階に立命館学園の東京キャンパスおよび立命館孔子学院東京学堂があります。
プログラム
13:00-13:05 開会の辞 仲上 健一(立命館国際機構長、IR3S協力機関・立命館大学統括ディレクター)
13:05-13:15 来賓挨拶 西村六善(外務省地球環境問題担当特命全権大使)
孔 鉉佑(中華人民共和国在日本国大使館公使)(依頼中)
第1部 基調講演
13:15-14:15 佐和 隆光(立命館大学大学院教授、京都大学特任教授)
「ポスト京都議定書の課題と針路」
第2部 一般講演:
14:15-15:05 米谷 仁(環境省地球環境局環境協力室長)
「噴出する環境問題に直面する中国」
15:05-15:20 休憩
15:20-16:10 明日香壽川(東北大学東北アジア研究センター教授)) 「気候変動問題における発展途上国の参加問題について」
16:10-17:00 周 瑋生(立命館孔子学院院長、立命館サステイナビリティ学研究センター長)「中国気候変化対策国家方案」の概要と今後の見通し」
17:00-17:20 総合討論
17:20-17:30 総括
参加ご希望の方はメール、電話、FAXで下記へお申込み下さい。
立命館孔子学院事務室
定員:65名
参加費(資料代込み):2000円/1人
申込締切:2007年6月30日(土)
TEL:075-465-8426 FAX:075-465-8429