新刊紹介・『日中の120年 文芸・評論作品選』第4巻
『日中の120年 文芸・評論作品選 第5巻 蜜月と軋み 1972−』
張競,村田雄二郎編、飯塚容,及川淳子,王雪萍,小野寺史郎,篠崎美生子,鈴木将久編集協力
2016年7月28日刊行予定、定価(本体 4,200円 + 税)、SBN978-4-00-027225-4 C0398
国交回復を経て80年代の日中関係は蜜月の時代をむかえた.だが歴史認識をめぐる軋轢が生じ,天安門事件で関係は暗転した.世界が多極化し中国が大国化するなかで作家たちは未来に何を託してきたのか.司馬遼太郎,山崎豊子,余華,辺見庸,閻連科,張承志らの作品をとおして,相互理解をもとめ境界を往還する互いのまなざしを見る.