2011年3月11日、日本列島は自然のふるう巨大なエネルギーによって打ちのめされました。多くの尊い命が失われ、被災された方の日々の苦しみはいまもまだ続いていますが、傷つけられた社会は、復興に向けて、立ち直ろうと努力しています。
歴史をふりかえると、これまで世界の人々は、自然の災厄や政治的紛争・戦争などさまざまなカタストロフィーに襲われ、その度に深く傷つけられ、しかし再生への道を懸命に模索してきました。
今回私たちは、地域文化研究専攻がめざす地域横断的・領域横断的なアプローチを活用しつつ、「傷つく社会、再生する社会」と題し、カタストロフィーと向かいあう人間社会の多様な側面を明らかにしたいと考えています。奮ってご参加ください。
第19回 公開シンポジウム『傷つく社会、再生する社会』
日時: 2011年10月22日(土) 13:30-17:30
場所: 駒場Iキャンパス 18号館ホール
基調講演:
カタストロフの予測と記憶―日本から環太平洋・世界へ
三谷 博 (地域文化研究専攻)
報告:
占領期の広島における「再生」のポリティクス 川口悠子 ( 同 )
死者と生者を繋ぐ言葉―2004年インド洋津波被災地・アチェの事例から 西 芳実 (京都大学地域研究統合情報センター)
ユーゴスラヴィア内戦と「和解」への道程 山崎信一 (地域文化研究専攻)
コメンテーター:
西川杉子 ( 同 )
村田雄二郎 ( 同 )
司会: 森山 工 ( 同 )
主催: 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻,科学研究費補助金(基盤研究A)「デニズンシップ:非永住・非同化型広域移民の国際比較研究」
共催: 東京大学大学院総合文化研究科グローバル共生プログラム(Global Humanities Program)