『国聞報』厳復等編,国家図書館出版社,2011年4月,B5 精装 2,486頁,価格109,200円。
数年前から,中国のあちこちで訴えてきた『国聞報』の影印がようやく実現される。意義を認め,出版を引き受けてくださった国家図書館出版社郭社長には只管致謝!解題として,孔祥吉・村田雄二郎「从中日两国档案看《国闻报》之内幕——兼论严复夏曾佑王修植在天津的新闻实践」(《学术研究》 2008年第7期,第9期,また『从东瀛皇居到紫禁城 ──晚请中日关系史上的重要事件与人物』にも収録)を収める。従来マイクロフィルムで利用可能であった部分に中国社会科学院近代史研究所資料室所蔵版を加えてほぼ足本に近いものになるはず。(村田雄二郎記)
清光緒23年(1897)、啓蒙思想家・翻訳者厳復(1853-1921)らにより、天津で創刊された《国聞報》は、上海の《時務報》、湖南の《湘報》と並ぶ「晩清三大報」の一つである。戊戌政変の内情を掲載したことによって、清朝廷に休刊を命じられた清光緒26年(1900)までの3年間、《国聞報》は、「以通外情為要務」を宗旨として政治改革の必要性を鼓吹し、維新変法の目標・綱領・措置を宣伝し、改革派を支持し、大きな政治的影響力を発揮した。本書は、《国聞報》を全文影印収録する。(
東方書店HPより)
本书收录严复等人于天津所创《国闻报》内容,时间跨度为光绪二十三年(1897)至二十六年,该报旨在宣传维新变法,内容涉及变法举措、纲领及维新派的政治目标,在戊戌变法后刊发时文支持改革派,对于研究晚清政治风云、戊戌变法历史及相关时期的报刊史料等问题均具有十分珍贵的价值。 (
国家図書館出版社HPより)