湖州訪問の目的の一つは,銭恂の故家を見ること。幸い湖州出身の学生のおばさんが文聯の幹部で,案内人を出してくれました。出身地の鮑山は湖州市内から車で20分ほど,いまは道場郷道場浜村。まったくの農村風景。
村に着くと,銭恂の子孫という同姓のおばさんが鍵を開けて中を見せてくれました。
左奥手が銭恂旧宅。
いまも居住中で,屋敷は古いが,まったく整備されておらず,ごく普通の民家です。最近は銭一族が海外からぽつぽつ訪ねてくるようになったとのこと。まったく痕跡らしきものはなく,またお墓も近くにあるそうだが,場所が分からず。結局,革命派の陳英士との落差に愕然としつつ,手ぶらで退散。銭恂はともかく,これから銭稲孫の研究が進み,将来記念館として整備されることを望むばかりです。(村田雄二郎)