日時:10月7日(木)午後5時~6時
場所:東京大学東洋文化研究所3階 大会議室
テーマ:「文学の逆遠近法:比較という方法の可能性」
報告者:内藤まりこ(日本学術振興会特別研究員)
発表要旨:比較という営為は、今日、諸分野の研究における対象分析の方法として積極的に採用されており、この方法を掲げる文学研究は、比較文学研究と呼ばれる。では、比較の方法は、私たちにどのような新しい研究の視野をもたらすのだろう。そこで、本報告では、まず、比較文学研究がどのような比較の方法論を展開してきたのかを概観し、比較という方法が抱える問題点を指摘すると共に、新たな方法の可能性を提示する。次に、小津安二郎による映画『宗方姉妹』(1950)と田壮壮による映画『春の惑い』(原題『小城之春』, 2002)を対象とした具体的な分析を通じ、新しい比較の方法の実践を試みる。
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