大学院2009年度授業計画(村田雄二郎)
川島真・村田雄二郎「書き直される中国近現代史(その2)」
"Revised Chinese Modern History: the second part"
昨年度は人物評価を中心に論じたが,第二弾となる本講義では,中国近現代史上発生した重要事件や運動に対する評価の変遷を通じて,現代中国の歴史観・歴史意識を切り取る。中国近現代史に対する若い世代の興味をかき立てるべく,なじみの素材を取り上げ,歴史に様々な見方があることをわかりやすく示すとともに,研究の最前線を紹介する。担当講師は学内教員ほか,外部からも若干名を招く。
【授業時間】冬学期・金曜日5限(16時20分−17時50分)
【場 所】駒場キャンパス
【授業内容】
第一回:「ガイダンス」(川島・村田)
村田雄二郎「辛亥革命と民族問題──五族共和をめぐって」
第二回:岡本隆司「清仏戦争とヴェトナム問題──属国関係をめぐって」
第三回:平野聡「1950年代『社会主義改造』の波乱と民族問題」
第四回:田原史起「中国農村の道づくり運動」
第五回:菊池秀明「太平天国と客家ナショナリズム──革命か『邪教』か」
第六回:田嶋信雄「抗日戦争とナチス・ドイツ」
第七回:田島俊雄「中国社会科学院経済研究所の80年」
第八回:加島潤「中国共産党式『大衆運動』──三反・五反運動のケース」
第九回:久保亨「関税自主権の回復と幣制改革」
第十回:並木頼寿「会党史研究をどう受け継ぐか」
第十一回:川島真(題目未定)
*ASNET「日本・アジア学講座」と合併授業